胸部X線画像病変検出ソフトウェア　CXR-AID

胸部単純X線検査は、胸部にX線を照射し、得られた画像に映る陰影から胸部に起こった異常を調べるために行われます。胸部の異常は、例えば、肺炎や肺がん、気胸、結核といった胸部疾患があります。こうした疾患は重症化率が高く、早い段階で見つけて治療を受けることが必要です。しかし、胸部単純X線検査では血管や骨などが重なって影が濃く映ってしまうことがあります。そのため、健康診断など医師が大量の画像を読影する場合、異常を発見しづらく、発見までに時間がかかってしまうことがありました。CXR-AIDは、胸部単純Ｘ線画像の読影効率・精度を向上させる目的で開発された診断支援ソフトウェアです。このシステムにはAI技術が活用されています。
当院では、健康診断や一般的な診療で行う胸部X線画像の画像診断で異常を見逃さないように、このシステムを使用しています。AI技術により解析した胸部X線画像から、浸潤影、気胸、結節・腫瘤影などの異常を疑う領域を検出し、色付けすることで、医師の診断効率・精度が高まります。